高校野球の第71回秋季四国地区大会は27、28日、11月3、4日の4日間、4県から各3校が出場し、香川県のレクザムスタジアムとレクザムボールパーク丸亀で開かれる。組み合わせ抽選会は23日。大会の成績は来春の選抜大会の出場校を決める選考資料となる。代表校の戦力を県別に紹介する。
 

 川島(徳島県1位)

防御率1・80と安定感がある川島のエース細谷


 右腕エースに安定感
 

 県秋季大会は投手力で接戦を勝ち抜き、部員15人の全員野球でノーシードから初優勝を飾った。

 快進撃の原動力となったのが右腕細谷。5試合に登板し、先発した4試合で完投。40回を投げ、防御率1・80と安定感は抜群。直球は130キロ台中盤ながら低めへの制球が良く、切れのあるスライダーを駆使して打たせて取る。

 バックは5試合で2失策とよく鍛えられている。決勝、準決勝とも序盤のピンチを切り抜けて先制し、優位に試合を運んだ。チーム打率は2割6分6厘と高くないが、ここ一番での集中攻撃で複数得点につなげた。得点源の4番蔵山は4割5分の高打率をマーク。5打点をたたきだして主砲の役割を果たした。決勝では14安打を放つなど、各打者とも試合を重ねて力を付けてきた。

 4年ぶりの四国大会も県大会同様、堅い守りでエースを支え、好機を確実に生かして先行逃げ切りの形に持ち込みたい。


 徳島商(徳島県2位)

得点力がある徳島商のクリーンアップ。(左から)石上、村田、西森


 打線活発 5戦51得点
 

 県秋季大会は5試合で51得点と打線が活発だった。四国大会でも自慢の打線で16年ぶりの選抜出場を目指す。

 全試合で2桁安打を記録。本塁打1を含む18本の長打を放ち、チーム打率は3割6分8厘。6盗塁と俊足の石上、右の大砲・村田、13打点を挙げた西森とタイプの異なる中軸は得点力がある。

 5割7分1厘の1番西村をチャンスメーカーに6番三宅も勝負強い。準決勝では下位が奮起。3連打で決勝点を奪い、延長戦を制した。得点機を増やすには、送りバントの確実性を高めたい。

 5試合で先発した右腕村田は34回を投げ、防御率は1・59。与四死球12と制球は安定している。球威のある最速140キロの直球を主体に、カットボールやスライダーを有効に織り交ぜる。

 課題は守り。決勝は失策絡みの失点で主導権を奪われた。バックがいかにミスなく村田をもり立てられるかが勝敗を左右しそうだ。


 富岡西(徳島県3位)

よく当たっている富岡西の中軸打者。(左から)坂本、浮橋、吉田


 中軸の攻撃力に期待
 

 夏の県大会で4強入りした旧チームから主力4人が残る。3位決定戦を逆転で制し、11年ぶりの代表切符を手にした。

 右腕浮橋が投打にチームを引っ張る。4試合を一人で投げ抜き、31イニングで防御率2・03。切れのある直球をコーナーに投げ分け、チェンジアップやカーブで緩急を付けて打ち取る。旧チームから主戦を務め、マウンド経験は豊富。3位決定戦では序盤に失点したものの、立て直して追加点を許さなかった。

 援護する打線は3割6分9厘。特に上位がよく当たっており、1番山﨑、3番坂本、5番吉田は打率6割を超える。長打力のある4番浮橋の前に走者をためられれば大量点も望める。

 持ち味の機動力を絡めて相手投手を揺さぶり、いかにチャンスを広げられるか。県大会では下位に当たりが少なかっただけに、得点力アップにはシュアな打撃を徹底し下位から得点機を築くことも重要になる。