都築さん(右)から祖谷の粉ひき節の指導を受ける李さん=三好市東祖谷の旧栃之瀬小

 三好市山城町西宇の観光施設でインターンシップ(就業体験)をしている台湾の大学生李依萍(リーイヘイ)さん(22)が10月、同市で開かれる祖谷地方の民謡「祖谷の粉ひき節」ののど自慢大会に、外国人として初めて出場する。歌い始めて2カ月ほどだが、地元の名手の指導を受けめきめきと上達。優勝を目指して練習に打ち込んでいる。

 李さんは台湾・高雄市にある高苑科技大の日本語学科4年生で、出場するのは、10月1、2の両日に開かれる「第11回祖谷の粉ひき節日本一大会」。7月からインターンシップを行う「大歩危峡観光遊船」の大平克之社長(61)に大会のことを聞き、「日本の伝統文化に触れられるいい機会」と応募した。

 2年前には台湾全土の大学生を対象にした日本曲のカラオケコンテストで、「涙(なだ)そうそう」を歌って3位になった李さん。民謡は耳にするのも初めてだったが、日本一大会で優勝経験のある都築麗子さん(71)=同市東祖谷若林、製麺業=の下に月1、2回稽古に出向き、アドバイスをもらってきた。

 スマートフォンに曲を取り込み、毎日、時間を見つけては練習に励む。最近は、人前で歌うための度胸を付けようと台湾人観光客が乗るバスでマイクを握り、喜ばれている。

 その上達ぶりに、都築さんも「音感が良くて、声量が豊か。裏声とお国なまりが出ないよう気を付ければ、優勝も夢ではない」と目を細める。

 李さんは「歌えるか不安だったけど、みんなが喜んでくれて自信が出てきた。優勝賞金で都築さんにごちそうしたい」と張り切っている。