藍染の革製品が並ぶ「絹や」。上品な色や質感が人気を呼んでいる=徳島市寺島本町西2

 創業100年を超える徳島市寺島本町西2の老舗呉服店「絹や」。着物や履物とともに、店内には20種類以上の革製品が並ぶ。名刺入れや財布、キーホルダーにスマートフォンケース…。全て美しい藍色だ。
「呉服店で藍染といえば着物。だが、もっと日常的に使えるものを作ろうと考え、思い付いたのが革の藍染なんです」。山田明弘社長(60)が開発のきっかけを語る。
四国大の藍染実習施設で、なめし方や染め方を3年近く研究し、2011年に商品化した。上品な色や質感が受け、今では売り上げの10%を占めるまでになった。
アパレルや家具メーカーから引き合いがあり、染色した革を素材としても販売する。さらに多くの分野に市場を広げるつもりだ。山田社長は「ライフスタイルに合った商品ができれば、阿波藍の可能性はまだまだ広がる。新しい感性を持った人を徳島に呼び込み、一緒に成長していきたい」と話す。