文部科学省は29日、小学6年と中学3年の全員を対象に4月に実施した2016年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。徳島県内の公立学校の平均正答率は、小6の国語A問題と中3の国語A、中3の数学A問題が全国平均を上回った。総合順位は小6が前年度と同じ27位、中3は29位から21位に上昇した。中3は2年連続で前年度を上回った。
県内公立学校の問題別平均正答率は、基礎的な知識を問うA問題で、小6の国語が75・9%(全国平均72・9%)、中3の国語が75・7%(75・6%)、中3の数学が64・9%(62・2%)と全国を上回った一方で、小6の算数は76・9%(77・6%)と全国を下回った。
知識の活用力を問うB問題は、小6の国語が56・5%(57・8%)、算数が45・0%(47・2%)、中3の国語は64・4%(66・5%)、数学は44・0%(44・1%)といずれも全国を下回った。
全国順位は、小6が国語Aで8位(前年度39位)に上昇した一方で、国語Bが36位(21位)、算数Aが35位(30位)、算数Bは45位(15位)にそれぞれ落ち込んだ。
中3は数学Aが6位(10位)に上昇。国語Aは26位(29位)となり、数学Bは21位(33位)となった。国語Bは横ばいの39位だった。
県内では国公私立263校(小学校178校、中学校85校)の約1万2600人が参加。このうち公立では257校(小学校175校、中学校82校)の約1万2100人がテストを受けた。
文科省は、全国学力テストのデータ収集を委託した業者に集計漏れのミスが発覚したとして、結果公表を当初予定していた8月25日から延期していた。