中国人の合宿講習が増えている徳島わきまち自動車学校。中国語の案内文を校内に張り出している=美馬市脇町馬木

 徳島わきまち自動車学校(美馬市)が、在日の中国人をターゲットにした合宿講習で入校生を増やしている。少子化の影響で入校者が減り、地域の自動車学校の存続が危うくなる中、新たな生徒の確保策として定着するか注目される。

 徳島わきまち自動車学校では2014年春に、従業員が日常会話や教習で使う中国語を覚えることから始めた。その後、中国語の対訳付きの教本を購入するなど対応を充実させ、今年8月には中国人の事務スタッフを1人雇用した。今後、このスタッフに教習指導員の資格を取らせ、中国人教習生にきめ細かく対応していく。

 東京で自動車学校のコンサルティング会社を経営する横山敦さん(49)=千葉県=が13年12月に同校の社長となり、経営改善のために合宿講習を強化する中で、中国人留学生らに運転免許取得のニーズがあることに気付いた。それまで中国人の入校者はほとんどいなかったが、同校の取り組みが口コミで広がり、15年は200人余りが入校した。

 これに伴い、全体の入校者数も13年の434人(うち合宿講習96人)から、14年には783人(475人)、15年は1140人(853人)と増加した。

 横山社長は「自動車学校は地域の交通安全センターとして欠かせない存在だが、県外からの入校を増やさないと生き残れない」と指摘する。今年7月に経営を引き継いだ海部自動車学校(海陽町)でも、同様の取り組みを進めることにしている。