立石雄祐大さん

 高校生が地域の歴史などの調査研究結果をポスターにまとめて競う「高校生ポスターセッション」(日本考古学協会主催)で、徳島文理高校郷土研究部の2年立石雄祐大さん(16)が最優秀賞に、同部が第2席の優秀賞に選ばれた。

 立石さんの研究は「阿波国における名号板碑と一遍上人」。名号板碑は「南無阿弥陀仏」の六字名号を刻んだ板碑で、鎌倉時代に六字名号を本尊とする時宗を開いた一遍上人との関係が指摘されている。

 立石さんは、一遍上人が最後の遊行地である鴨島町付近で発病し、約1カ月後に淡路島に渡ったことを文献で確認。県内の名号板碑108基の設置場所などを調べたところ、鴨島町を西限に石井町、徳島市に多く分布し、文献の一遍上人の足跡とほぼ重なることを突き止めた。

 優秀賞は同部の1年森崎陸斗さん(16)、1年前田哲宏さん(16)、1年松原圭佑さん(16)、3年岩朝美賀さん(18)、3年野田都由紀さん(17)による研究「吉野川下流域の高地蔵」。

 5人は徳島、藍住など7市町の350基以上の高地蔵の設置場所や建立年を調査。洪水被災者の慰霊や土地の道祖神として信仰を集め、遍路の札所の道しるべとされたり、川の渡し場を行き交う船の目印になったりしたことなどをまとめた。

 立石さんは「身近にある歴史を掘り起こせたようでうれしい」、森崎さんは「高地蔵が昔から地域で親しまれていたことがよく分かった」と話した。

 ポスターセッションは日本考古学協会が5月29日、都内での総会に合わせて初めて開き、全国から6校(8件)の応募があった。