皇后美智子さまとのエピソードを披露する瀬戸内さん=京都市の寂庵

 徳島市出身の作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(96)が21日、京都市の寂庵で法話の会を開いた。20日に84歳の誕生日を迎えた皇后美智子さまと以前面会し、天皇陛下へのいちずな思いに触れたエピソードを披露した。

 かつて美智子さまから、陛下との愛をテーマにした自作の歌を見てもらいたいと住まいに呼ばれたことを振り返り「弁当やお酒を出されたが、緊張で手を付けられない。歌は読まないうちに片付けられてしまった」と紹介した。それを機に文通で交流が続き、再度呼ばれた時の会話も紹介。「美智子さまは、陛下を心から好きで幸せと話していた」と明かした。