東みよし町東山の船渡神社にある法市(ほいち)農村舞台で2日、恒例の人形浄瑠璃公演があり、県内外の約250人が爽やかな秋晴れの下、伝統芸能を堪能した。
徳島市の阿波木偶箱まわし保存会は、三番叟(さんばそう)まわしや「絵本太功記」を披露。保存会の指導で7月から練習に取り組んできた同町の三加茂、三好両中学校の生徒23人は、祝福芸「えびすまわし」「大黒まわし」や「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」で巧みに人形を操って見せ、観客から大きな拍手を浴びた。
中学1年の長男の出演を見届けるため、初めて農村舞台を訪れた主婦武市正美さん(44)=同町加茂=は「心配していたけれど形になっていて、ほっとした。すてきな雰囲気の舞台で、いい一日を過ごせた」と表情をほころばせていた。
公演は台風で中止した2014年を除き、03年から毎年開かれている。