帝京第五(愛媛県1位)

完投能力が高い帝京第五のエース片山


 完投力ある1年右腕


 県大会準決勝から2試合連続のサヨナラ勝ちで初優勝。2年ぶりの甲子園に向けて、投打の堅実性が増してきた。

 1年生エース片山は、準決勝の今治西戦を緩急を生かして1人で投げきるなど、完投能力が高い。決勝で先発したサイドスロー坂本も、力のある直球にスライダーやチェンジアップを織り交ぜて打たせて取る。4試合で2失策と守備も安定しつつあり、遊撃手の主将迫間を中心に守りをさらに固めたい。

 チーム打率は3割8分4厘と好調。キーマンは1番の豊留で、長短打11本を放ち5割7分9厘をマークした。4番の若宮も打率5割で、準々決勝ではコールド勝ちを決める本塁打を放った。決勝でサヨナラ犠飛の迫間ら勝負強い打者がそろう。

 一方で、18犠打を決めるなど、小技を絡めて着実にチャンスを拡大した。特に決勝では8犠打を成功させて、チーム全体でしっかりとつないで得点を重ねた。


 聖カタリナ学園(愛媛県2位)

聖カタリナ学園の中軸。(左から)浪花、宇都宮、藤岡


 1番打者好調、中軸に得点力


 県大会決勝は1点差で敗れたが、投打にバランスの取れた戦いで、創部3年目で初めて秋の四国大会出場を決めた。

 打線は1試合平均5得点、チーム打率は3割1分。長打は少ないものの、単打をつないで得点し、準決勝では1イニング8得点と爆発力も見せた。トップで好機を演出した田中翔は4割3分8厘と当たっている。中軸には長打が期待できる浪花、宇都宮、5番藤岡はランナーをためた場面で得点力がある。

 投手陣は右の田中択に、宇都宮と遠藤の両左腕が軸。田中択は140キロ近いストレートで打者を押し込み、遠藤も切れのある直球と変化球をうまく使う。宇都宮は14回を投げて防御率1・84と安定。中継ぎやワンポイントではテンポよく投げる石川の登板もある。

 打撃が持ち味だが、決勝では決定力を欠く場面もあった。厳しいカウントからも好球必打で勝機を見いだしたい。


 松山聖陵(愛媛県3位)

松山聖陵の中軸。(左から)田窪、折田、新城健


 つなぐ打線と選球眼が武器


 持ち味のつなぐ打線で代表決定戦を制した。2年連続の選抜出場を狙う。

 エース根本は長身から投げ下ろす角度のある直球が武器。1年の平安山は130キロ台後半のストレートに力があり、初登板した代表決定戦を8回3失点にまとめた。佐野、高松らも控えており、総力戦で臨む。今夏から正捕手を務める1年の岸田が、果敢なリードで投手陣を引っ張る。

 8失策と安定感を欠いた守備の立て直しが急務。渡部、田窪の二遊間を軸に集中して守りたい。

 打線は中軸に力がある。打率5割8分8厘の田窪は、三塁打3本を含む10安打8打点とチャンスをものにした。4番折田も7打点と勝負強い。準々決勝でサヨナラ本塁打を放った岸田も、下位から存在感を発揮する。チームで25四死球と選球眼がよく、粘り強く得点機を拡大する。