阿南市などでつくる野球のまち阿南推進協議会は3日、同市那賀川町工地の道の駅「公方の郷(さと)なかがわ」に設置を計画する「89番野球寺」のデザインを発表した。バッターやグローブをイメージした石碑などを設ける。来年3月中旬に完成する予定で、総事業費は約470万円。
シンボルとなる石像はバッター型(高さ約2・2メートル)とグローブ型(同約1・6メートル)の2基。石像前にホームベースをモチーフにして「必勝」「89番野球寺」と記した石碑を置き、訪れた人に必勝祈願をしてもらう。
周囲に、阿南市出身のプロ野球選手ら約20人の手形を展示するほか、観客席をイメージしたアルミ製の看板(高さ約2・2メートル、幅約7・2メートル)を設ける。
石像や碑はアマチュア彫刻家の福島隆資さん(49)=同市那賀川町中島、学習塾経営=が、看板は絵本画家の羽尻利門さん(35)=同市見能林町ふちう=がデザインした。
道の駅特産品販売所西側の中央広場に設置する予定。事業費は全額を寄付金でまかなうことにしており、市民のほか、これまでに阿南市を訪れたことがある全国の野球チームなど約400団体に協力を呼び掛ける。