地域での起業や人材育成を支援する事業「まちしごとファクトリー」(徳島新聞社など主催)の実践塾が20日、徳島市の徳島大常三島キャンパスで始まった。学生と社会人約40人が参加し、起業のポイントを学んだ。
県信用保証協会の創業推進アドバイザーが講師を務め、事業計画をしっかり立てる重要性を強調。「課題が可視化されて新しいアイデアが湧く。他者の意見も取り入れると、さらに事業に磨きがかかる」と述べた。
参加者は、カフェレストランやパン屋などの開業を想定し、収支計画と資金計画を作成。経費と利益のバランスを考慮した価格設定や販促方法などについて助言を受けた。
8月にデザイン事業を立ち上げた鈴木麗子さん(37)=徳島市川内町大松=は「アートの体験講座やグラフィックデザインを手掛けている。より顧客の心をつかめる価格設定やキャッチコピーを考えていきたい」と話した。
実践塾は11月と12月にもあり、徳島ゆかりの起業家によるセミナーや、参加者が考えた事業計画の発表がある。