徳島県警が、那賀署と阿南署の統合を検討していることが6日、分かった。2020年4月の統合を目指しており、統合後の本署は阿南署に置く方向で調整を進めるもようだ。県警は両署の他にも徳島市と周辺の署を再編する方針で、現行の13署から10署体制への移行を目指す。

 関係者によると、6月と9月に県警の担当者が那賀町の坂口博文町長ら町幹部や議員に那賀、阿南両署の統合案を説明。事件・事故に対応する警察官が増え、町内の初動体制が強化されることなどを統合のメリットとして強調した。統合後の署の人員や運用方針とは明らかにしなかった。

 坂口町長らは両署の存続を求めた上で「万一統合しても那賀署の窓口機能や駐在所は従来通り残してもらいたい」と要望したという。

 那賀署は那賀町内、阿南署は阿南市内をそれぞれ管内とし、4月1日現在、那賀署員(一般職員含む)は30人、阿南署員(同)は81人。那賀署の庁舎は1965年3月に建設され2012年6月に耐震化工事を終えたが築後50年以上が経過している。阿南署の庁舎は07年1月に建て替えた。

 両署の統合について、県警幹部は「小規模署の解消は県全体の課題。那賀、阿南両署の統合は決定したものではないが、統合の際は住民の理解を得られるよう地域への説明を続けていく」と話している。

 警察署再編の背景には、小規模署管内での人口や犯罪件数の減少がある。県警は今年4月、徳島市と周辺の署を再編の対象とするとした大綱方針を策定。板野署を徳島北署に、石井署を徳島西署にそれぞれ統合する案が有力視されている。