家具メーカー・オリジン(徳島県阿波市)グループの販売会社エスティック(同)は22日、東京都港区南青山にショールーム「エスティック インアウトリビング青山」をオープンした。30~40代のアッパーミドル層を主なターゲットに、デザインと機能性を兼ね備えた商品を提案する。
商業店舗の2階約250平方メートルに、自社ブランド「SPIGA+」(スピガ)やイタリアブランドのソファ、いす、テーブル、テレビボードなど約70点を展示。リクライニングの角度を滑らかに変えられるソファや、ラタン(籐(とう))を使った家具、カラー樹脂でできたデザイナーズチェアなどを個人や住宅メーカーに発信する。価格帯はソファで15万~20万円。
エスティックはこれまで富裕層向けの高級家具(ソファで30万~50万円)をそろえたショールームを東京、大阪、名古屋、福岡の県外4カ所に出店している。一方、アッパーミドル層向けの家具は卸先の販売店が競争激化などで減少しており、新たに直営店を構えることにした。
福村八十八(やそはち)社長は「自分たちで販売チャンネルを設けることで、販売力の強化につなげたい」と話している。