盛んにシャッターを切る観衆=三好市山城町西宇の吉野川

 急流での激闘に観衆が沸いた。三好市山城町の吉野川で競技ラフティング世界選手権プレ大会が開幕した8日、会場の川岸には約千人が詰め掛けた。大声で選手にエールを送ったりカメラのシャッターを盛んに切ったりして、激流下りの迫力を間近に堪能した。

 「大きな大会では選手の真剣な表情が撮れるので、カメラマンは足を運びたくなる」。岩の上でカメラを構えていた香川県三豊市の無職原克好さん(65)は、5年ほど前から被写体としてラフティングを追う。「外国人選手は体が大きい。来年の世界大会で日本は体格差のあるチームとどんな勝負を見せてくれるのか、今から楽しみ」と言い、再びカメラに向かった。

 北海道から訪れた主婦ラッファート共美さん(29)は以前観光ラフティングのガイドをしていたが、競技ラフティング観戦は初めて。「大会に高校生や大学生が大勢参加していて、世代の広がりを感じる」とうれしそうだった。

 2艇が同時にスタートする短距離マッチレース「ヘッド・トゥ・ヘッド(H2H)」では、参加が1チームだけのカテゴリーに出場した県勢同士が対決することに。ユース男子(19歳以下)の市内3高校の合同チームが素早いスタートダッシュと果敢な攻めで前に飛び出し、マスターズ女子(40歳以上)にエントリーした「sakula」との勝負を制した。

 久保祐也キャプテン(17)=辻高校2年=の母ちずるさん(38)=三好市西祖谷山村榎、市職員=は「ラフティングを始めると聞いたときは不安もあったが、とても楽しんでいるのが分かった。今日のレースを無事に終えて一安心」と胸をなで下ろした。