趣向を凝らした作品が並ぶ「やねこじき」=阿波市市場町の町筋商店街

 阿波市市場町の町筋商店街周辺で8日、住民らが手作りした人形の出来栄えを競う伝統行事「やねこじき」が始まった。有名人やマスコットキャラクターなど、趣向を凝らした作品の数々が並び、大勢の家族連れらが見入っていた。10日まで。

 地元商店や阿波、市場両中学校、阿波吉野川署など市内外の9団体が、紙や布、発泡スチロールで作った人形を展示。大リーグのイチロー選手やラグビーの五郎丸歩選手、大相撲の琴奨菊関ら、集中するための「ルーティン」を取り入れて活躍するスポーツ選手などが並び、昨今の世相を映した力作が並んだ。

 リオデジャネイロ・パラリンピックに出場した県関係3選手が、テレビ画面に写り込んでいる作品や、市観光協会のマスコット・あわみちゃんなどの人形もあり、見物客は写真を撮るなどして楽しんでいた。

 市場中に通う長女の作品を見に訪れた竹内伸彰さん(41)=同市市場町香美、自営業=は「どの作品も完成度が高くて驚いた」と話した。

 やねこじきは巡検に訪れた殿様を歓迎する飾り物を、「やねこい(粗末な)もの」と住民が謙遜したことに由来するとされ、400年以上続く伝統行事。審査員と来場者の審査で9日に最優秀賞などが決まる。