秋祭りで奉納された吹筒花火=美波町赤松の赤松神社

 美波町赤松の赤松神社で9日夜、秋祭りが行われ、NPO法人赤松煙火保存会が、江戸時代から伝わる町無形文化財「吹筒花火」を奉納した。訪れた家族連れら約700人が、夜空に火の粉が舞う幻想的な風景を楽しんだ。

 保存会の会員約70人が地域ごとの11組に分かれて行った。組ごとに製造方法に工夫を凝らしており、火薬を詰めた竹筒(直径10~13センチ、長さ1メートル)を、高さ10メートルのさおの先に取り付けて点火すると、色や勢いがそれぞれ異なる火柱が吹いた。手ぬぐいや法被で全身を覆った住民が「できたん、どしたん」と掛け声を上げ、降り注ぐ火の粉を浴びながら、周囲を駆け回った。

 妻と初めて訪れた岡田匡範さん(54)=石井町石井、町職員=は「火花が舞う様子を間近で見られて迫力があった。良い思い出になった」と話した。

 10日正午からは、かつて赤松地区にあった人形浄瑠璃座「赤松座」の復活を目指した公演が同神社境内で行われる。