母と娘の別れを演じる子ども阿波人形芝居教室の生徒たち=勝浦町沼江の今山農村舞台

 勝浦町沼江の町有形文化財・今山農村舞台で9日、秋の人形浄瑠璃公演(町教委など主催)があり、町内外から訪れた約100人が地元の今山座や勝浦座、中高生らの熱演を見守った。

 舞台は、今山座が五穀豊穣を祈願する「恵比寿舞(えびすまい)」を軽妙に演じて幕開け。勝浦座の指導を受ける「子ども阿波人形芝居教室」の中学生8人は、おなじみの「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」を披露した。

 子どもたちは太夫の語りと三味線に合わせ、母娘の切ない別れを丁寧に表現し、観客から大きな拍手を浴びていた。

 母親のお弓の人形を担当した勝浦中2年小関摩耶さん(13)は「大人っぽい、しっとりとした泣き方を研究して練習に励んだ。母親の気持ちになり切って演じられた」と晴れやかな笑顔で話した。

 小松島西高校勝浦校の民芸部の8人は、世話物の「壺坂観音霊験記」のうち、「沢市内の段」「山の段」を熱演し、日頃の練習の成果を発表した。