かつて使われていた人形を披露する地区の若者ら=美波町赤松の赤松神社

 美波町赤松地区で明治初期まで活動していた人形浄瑠璃座「赤松座」の復活に向けた公演が10日、同地区の赤松神社境内であった。地区の若者と徳島文理大人形浄瑠璃部の学生計13人が、かつて使っていた人形を住民に披露し、同日にあった秋祭りに花を添えるとともに復活への機運を盛り上げた。

 神社の社殿で、三好市出身の人形遣い勘緑さんらが人形による舞を奉納。みこしとだんじりが、社殿から150メートル先の御旅所まで渡御し、文理大生らが人形計6体を持ち、参道を練り歩いた。

 御旅所では、文理大生が「寿二人三番叟」を披露。地区の若者は、境内で食事を楽しむ住民の元を回り、人形を巧みに操った。住民は写真を撮ったり拍手を送ったりした。

 徳島文理大人間生活学部1年の市原啓一さん(19)は「少しミスがあったけど、喜んでもらえ、うれしい。これからも練習を続けて演目も増やせれば」と意気込んでいた。

 神社の総代長を務める原野光純さん(68)は「いつもは静かな祭りだが、にぎわいができて良かった。来年もぜひ続けてほしい」と話し、今後の活動に期待を寄せた。

 赤松座の復活は、美波町が徳島文理大と連携して取り組んでいる。秋祭りでの公演は、住民に人形浄瑠璃に親しんでもらうのが目的で、今後も住民の関心を高め座の結成につなげる。