美波町奥河内の四国霊場23番札所・薬王寺で、来年の初詣用のお札作りが本格化している。12月中旬までに約5万枚を用意する。
札はモミの木製で、長さ30~60センチの大小5種類。境内にある和室で僧侶7人が交代しながら、寺の本尊・薬師如来を表す梵字や願い事の成就を祈る文を、筆で一字一字丁寧に書き込んでいる。札は奉書紙に包んで赤や金色の水引を結び、紙袋に収める。大みそか以降、3千~3万円で販売する。
札と一緒に家内安全や交通安全などのお守り約10万個も作成し、12月25日に開眼供養をして新年に備える。
厄よけ寺として知られる薬王寺には、三が日に県内外から約20万人が参拝に訪れる。
僧侶の喜和田龍光さん(47)は「一年が平穏な年になるよう祈りながら作っている。ぜひお参りに訪れてほしい」と話していた。