医療用ロボットスーツを使って歩行訓練を行う患者(中央)=吉野川市鴨島町の徳島病院

 国立病院機構徳島病院(吉野川市鴨島町)が、筋ジストロフィーや神経難病患者らの歩行機能改善のため、最先端のロボットスーツを使った治療を始めた。歩くことが難しい患者に装着して意思を反映させながら関節の動きを助ける装置で、繰り返し歩行運動を行うことにより外したときの歩行距離を伸ばす。導入したのは同機構新潟病院(新潟県柏崎市)に次いで国内2例目。

 徳島病院はサイズ別の3台を導入した。これまでに、筋ジストロフィーや筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの患者7人が治療に使っている。ロボットスーツを使った治療を行う西日本の拠点病院として、新たに導入する医療機関の医師らへの研修も担う。

 ロボットスーツは筑波大発の医療機器ベンチャー企業・サイバーダイン(茨城県つくば市)が開発した。4月の診療報酬改定で、医療機器としてALSなど8種類の疾患の治療での使用が公的医療保険の対象となった。

 患者は太ももなどの皮膚に神経の微弱な信号を読み取る電極シールを張り、ロボットスーツを下半身に装着する。信号が感知できればモーターが動いて歩行動作を助ける。週2回以上の計9回の治療で一定の改善効果が見込めるという。

 徳島病院は、2013年度から筋ジストロフィー患者らのリハビリに福祉用のロボットスーツを活用。15年度からは、日本医療研究開発機構(東京)の医療用スーツの実用化に向けた研究の一環として臨床試験を行い、治療効果の検証に取り組んできた。

 高田信二郎医師(57)=整形外科・リハビリテーション科=は「歩行機能の改善だけでなく、継続すれば心肺機能の向上など運動効果も見込める。患者の健康維持につながる」と話している。