徳島大は、同大が保有する特許の一部の無料開放を今月から始めた。特許利用に必要な実施料を契約日から1年間無料にし、地元企業などに特許技術を使った事業を検討してもらう試行期間を提供する。大学の研究成果を地域に還元することで地場産業の足腰を強くし、特許技術の利用拡大にもつなげる。

 無料開放するのは、理系の研究に関する特許23件。歩行者用信号機の音の大きさを昼夜で変える技術や、喉頭や咽頭の治療の際に、口から挿入して患者の喉の形状に変形させることができる装置などが含まれる。

 2004年4月1日から07年3月31日までに出願され、研究者が無料開放に同意した特許が対象。企業などとの共同研究で出願した共有特許は除き、同大研究者による単独特許のみを開放している。

 試行期間の1年以内に事業化のめどが立ち、引き続き特許技術を利用したい場合はその段階で有料契約を結ぶ。試行期間中に事業化は難しいと判断した場合、利用料は支払わなくてよい。

 他県では、15年10月から山口大が全国の大学で初めて特許の無料開放を行っている。