ICTを活用し、自動で土をならすブルドーザー=美馬市の工事現場

 測量から設計、施工、管理まで一連の工程に情報通信技術(ICT)を活用した工事が美馬市脇町で進められている。作業の効率化を図るとともに従事者による技量差をなくせるのが利点。国土交通省徳島河川国道事務所によると、工事の全工程にICTを導入するのは四国で初めて。

 徳島河川国道事務所発注の脇町第一堤防工事で、井上組(つるぎ町)とエス・ビー・シー(美馬市)などが行っている。国交省は建設現場の生産性向上を図る施策を推進しており、全国で同様の取り組みが進んでいることに注目した井上組が提案した。

 井上組は土をならす作業を自動で行うブルドーザーをリースで導入。一定の高さまでならしておけば、事前に入力した設計データ通りに自動で作業ができる。測量、管理では、エス・ビー・シーが最新の機器を用い、立体的な地形のデータ測定や設計通りに工事が進んでいるかの確認を行う。

 井上組の多田朝一専務は「熟練者でなくても正確な作業ができ、作業の効率化が期待できる」と話す。

 同様の取り組みを広げようと、最新機器の使い方を学ぶ講習会(日本建設機械施工協会四国支部主催)が13日、脇町第一堤防工事現場であり、徳島、香川両県の建設会社員ら63人が参加。ブルドーザーなどの操作方法の説明を受けながら、作業風景を見学した。福井組(鳴門市)の福井和也さん(26)は「作業の速度が非常に速くなる。最新の機械を導入していきたい」と話した。