高知県土佐清水市の海岸沿いを歩く遍路講座の受講生=2014年(田中教授提供)

 徳島大大学開放実践センターは、四国八十八カ所霊場の歩き遍路が体力や精神面にもたらす効用について調査を始める。2017年1月に開講する遍路体験講座の受講生を対象に、遍路を始める前と後の筋力や抑うつ度の変化を4年間かけて計測する。センターの田中俊夫教授は「加齢に伴い低下する体力や心の健康が遍路で改善していくことをデータとして示せるだろう」と話している。

 調査は、歩き遍路体験講座の受講生が1年に1県の札所を巡って20年に結願するまで続ける。体力面は、足腰の筋力や歩く速さ、階段を昇降する速さの変化を機器で測定。精神面は、抑うつ度や生きがい度などの変化をアンケート形式で調べる。

 講座は2004年に始まり、受講者は平均60代と中高年層が多く「体力が付いた」「心が穏やかになった」などの声が上がっている。実証するデータがないことから、調査結果を基に、遍路の効用について分析する。

 17年の講座は、1月7日~3月11日の土曜日、遍路について学んだりお接待のボランティアを体験したりした後、3月18~21日と同27~30日の計8日間で徳島県内の四国霊場1番札所・霊山寺(鳴門市)から23番札所・薬王寺(美波町)までを巡る。

 受講希望者は、センターの専用用紙かホームページから申し込む。締め切り10月31日。問い合わせはセンター<電088(656)7276>。