住民への断水予告後まもなく行われた水道管の漏水修繕工事=14日午前11時20分ごろ、石井町石井

 石井町石井地区で14日午前11時から、町が事前に十分周知をしないまま水道を止めて水道管の修繕工事を行い、病院や保育園などを含む約30戸が約10分間にわたり断水した。町によると、断水せずに修繕できると見ていたが、作業を始めてみると水を止める必要があることが分かったという。住民が断水を知らされたのは15分ほど前からで、対応に批判の声が上がっている。

 工事箇所は、病院や郵便局、銀行、保育園などが集まる地域の町道。町によると、深さ90センチに敷設された水道の本管(直径10センチ)と給水管(1・3センチ)の継ぎ目が老朽化などで破損し、漏れた水が道路にあふれていた。

 町は、13日夕方に住民の通報で漏水を把握。工事には町道の通行止めが必要なことから、近隣の病院と工場、保育園、マンションの4カ所に、状況によって断水となる場合があることも含め通知したが、他の住民には知らせなかった。14日に現場を掘り返したところ、急を要するとして午前10時45分ごろから職員と広報車が周辺を回り始めた。

 これに対し、断水した地域で働く60代女性は「10分前に断水すると聞いて驚いた。もう少し早く言って」と訴え、60代男性は「連絡さえなかった。不親切で雑な対応だ」と不満を口にした。

 水道事業に詳しい別の自治体職員は「断水の可能性がわずかでもあるなら、前日に関係する全戸に知らせるべきだ」と指摘する。

 町水道課は「断水を行う際は十分に周知時間を設けているが、今回は放置すれば被害が広がると判断した。ご迷惑をお掛けした」とコメントした。