高々と抱え上げられ、泣き出す赤ちゃん=海陽町鞆浦

 力士のようにたくましく成長するよう祈願する海陽町鞆浦地区の伝統行事「赤ちゃんの土俵入り」が15日、鞆奥漁港近くの広場であり、住民ら約500人が見守った。

 町内外の生後3カ月から1歳3カ月までの男児54人が参加し、竜やトラ、コイ、タカなどの色鮮やかな刺しゅうの化粧まわしと紅白のねじり鉢巻きを締めて土俵入りした。親が付けたしこ名が順番に読み上げられ、行司役が「よいしょ」の掛け声に合わせて3度、高々と抱え上げた。

 驚いて泣き出す子もいれば、平然と落ち着いた表情の子も。見物客から大きな拍手と歓声が送られ、家族や写真愛好家が盛んにカメラのシャッターを切っていた。

 1歳1カ月の次男昌弥ちゃんを参加させた村岡文子さん(30)=牟岐町中村=は「元気にたくましく、周りの人を笑顔にするような子に育ってほしい」と目を細めた。

 土俵入りは、地区の湊柱神社に伝わる神事で、約350年の歴史がある。