藍の可能性について語る(左から)野老さん、中川さん、山田さん=徳島市の徳島グランヴィリオホテル

藍の可能性について語る(左から)野老さん、中川さん、山田さん=徳島市の徳島グランヴィリオホテル

 阿波藍などの県産農産物を活用した事業展開を考えるフォーラム「徳島の藍と6次産業化」(県主催)が15日、徳島市の徳島グランヴィリオホテルであり、約150人が藍の新たな可能性について学んだ。

 2020年東京五輪・パラリンピックの大会公式エンブレムをデザインしたアーティスト野老朝雄さん、食品ブランドを主宰するスタイリスト中川みどりさん、シェフ山田チカラさんの3人が登壇した。

 野老さんはエンブレムに藍色を用いた理由を「単色でもたくさんのグラデーションを持ち、いろいろな表情がある」と説明。「祖先が藍の種を守り、つなげてくれて今の徳島に藍がある。価値を見直し、次の世代につなげることが大切」と呼び掛けた。

 中川さんと山田さんもそれぞれの立場から「藍染は普段のファッションにもなじみやすく、取り入れやすい」「液体を泡状にする調理器具を用いて、藍を泡の料理にするのもいい」などと魅力を語った。