鳴門で栄えた製塩業の歴史を学ぶリューネブルク親善使節団のメンバーら=鳴門市鳴門町の福永家住宅

 鳴門市鳴門町高島の国指定重要文化財「福永家住宅」が16日、一般公開され、約150人が製塩業で栄えた往時に思いをはせた。

 なると観光ボランティアガイド会の会員の案内で、屋敷横の入浜式塩田跡や、海水の塩分濃度を高めた「鹹水」を貯蔵する鹹水溜、塩を袋詰めする塩納屋などを見て回った。鹹水を釜で煮詰めて塩を作る釜屋では、ガイド会の会員が「明治以降は欧米にならって石釜から鉄釜に変わり、生産性が向上した」と説明した。

 鳴門市を訪問中のドイツ・リューネブルク市の親善使節団の3人も見学し、独日協会のゲバル・フォルカー会長(57)は「リューネブルク市も製塩業の町で、技法が似ていて面白い」と興味深そうに聞き入っていた。

 福永家住宅は、塩田と製塩施設、居宅が残る全国唯一の施設で、1976年に国重文に指定された。