ダビンチを利用した手術の様子=徳島大学病院(同病院提供)

 内視鏡手術の支援ロボット「ダビンチ」を使って泌尿器科医が手術のトレーニングをする症例見学施設に、徳島大学病院が認定された。四国では12病院がダビンチでの手術を行っているが、見学施設の認定は初めて。ダビンチを利用するためには認定施設での手術見学が必要となるため、近隣でダビンチを使う医師の利便性向上が期待できる。

 ダビンチは、内視鏡やメスを装着したロボットのアームを、医師が3D映像を見ながら遠隔操作する仕組み。人の手ではできない繊細な動きと手ぶれ防止機能によって精密な手術ができ、出血も少ないため患者の負担軽減につながる。

 泌尿器科では、高齢男性に多い前立腺がんの摘出手術などで利用される。手術を行うには定められたプログラムのほかに、認定された施設での見学が義務づけられている。

 徳島大学病院では2011年に四国で初めてダビンチを導入し、前立腺がんの手術を300例以上行っている。そうした多数の術例や手術の質などが評価され、ダビンチを製造・販売するインテュイティブサージカル社(米国)から見学施設の認定を受けた。

 四国でダビンチを使う病院の医師は、これまで見学のために本州や九州の病院まで行かなければならなかった。徳島大大学院医歯薬学研究部泌尿器科学分野の金山博臣教授は「徳島に見学施設ができることで、地域の医療発展に貢献できれば」と話している。