三好市が貸し出しを始めるEV=同市山城町

 三好市は21日から、2人乗り電気自動車(EV)「超小型モビリティ」を、同市大歩危・祖谷地区で貸し出す。期間限定の実証実験で、道幅が狭い観光スポットへの移動手段として活用してもらい、滞在型観光を促すのが狙い。需要が見込めれば来年度、本格的に導入する。

 EVは全長2・3メートル、幅1・2メートルで、約4時間の充電で約100キロ走る。普通免許があれば運転できる。3台用意し、21日~12月28日と来年2月20日~3月12日に同市山城町西宇の観光施設・大歩危峡まんなか内の「大歩危レンタカー」で、午前9時~午後4時に貸し出す。料金は1時間千円、終日5千円。

 市は学識経験者や交通、観光関係者、市職員らでEV検討委員会をつくり、昨年11月から今年3月にかけて同地区で試験走行を行った。実証実験に向けては、車両を新たに2台取得し、坂道を上ると走行できる距離が短くなることや事故抑止の観点から周遊ルートを設定。充電スタンドを増やすことにした。

 八つある周遊ルートでは、祖谷のかずら橋や大歩危峡、祖谷渓の三大名所のほか、乗用車では行きにくい「妖怪の里」(山城町)や「吾橋(あわし)展望所」(西祖谷山村)などを巡ってもらう。地図を乗車時に配る。充電スタンドは、現在ある同レンタカーと道の駅大歩危に加え、年内にも市東祖谷支所に設置する。

 両地区で近年増えている外国人観光客向けに、英語と、香港や台湾で使われる中国語の繁体字表記を加えたPRチラシを用意。事業費は約300万円で、国の補助金約150万円を活用する。

 市観光課は「秘境巡りを快適に楽しんでもらうとともに、地域で課題となっている2次交通の確保につなげたい」としている。問い合わせは同レンタカー<電0883(84)1211>。