最新の密閉炉を視察する石井町民=三豊市の火葬場「やすらぎ苑」

 新しい火葬場の整備を検討している石井町は18日、町民に理解を深めてもらうための初の視察ツアーを実施し、香川県三豊市の火葬場「やすらぎ苑」を訪れた。定員40人に対して町民36人が応募し、町側からは担当課長らが参加した。

 やすらぎ苑は3月稼働の最新施設で鉄筋2階建て、延べ2075平方メートル。密閉式の炉4基を備え、一日最大7体を火葬している。

 一行は、煙突のない外観や告別ホール、炉(高さ約4メートル、奥行き約2・5メートル)を約50分間かけて見学。施設職員から「炉は内壁に冷めにくいセラミックを使っており、850度の高温で火葬することで、臭いが出ないようにしている」「老朽化した旧火葬場の隣接地に整備するため、住民への説明と建設工事に5年をかけた」といった説明を受けた。

 参加者からは「一見すれば何の施設か分からず、臭いもない。火葬場の印象が良くなった」との感想が聞かれた。その一方、「石井町内のどこに建てるのか、という話を抜きにして議論は進まない」との声も出ていた。

 石井町では1996年に火葬場が焼失して以降、町外の民間業者に委託しており、新火葬場建設は20年来、町政の懸案となっている。施設整備を公約に掲げて2015年5月の町長選で初当選した小林智仁町長が、議論を進めるため視察を企画した。

 30日には香川県の観音寺市営斎場(09年稼働)、11月22日には再び、やすらぎ苑への視察を行う。