阿波市議会の本会議をうその届けを出して欠席し、ネパールに旅行していた藤川豊治氏(70)=阿波市阿波町西ノ岡=が、議員職の進退について、24日までに決断することを同僚議員に示唆していたことが21日、分かった。藤川氏本人から辞職の申し出がなければ、25日の臨時議会で議員辞職勧告決議案が提案され、賛成多数で可決される見通し。
同僚議員によると、「自ら議員辞職しなければ、25日に辞職勧告が出る。24日までに自分で判断した方がいい」という旨の呼び掛けに対し、藤川氏は「分かった」と了承したという。
21日は市議会議会運営委員会があり、藤川氏への議員辞職勧告決議案が樫原賢二氏(阿波絆)と松永渉氏(阿波清風会)から提案されることが報告された。決議案は「市民と議会に与えた影響の大きさを考え、信頼回復を図る上でも藤川氏の辞職を強く要望する」としている。決議に法的拘束力はない。
藤川氏は同日、所属する阿波みらいを離脱。最大会派の阿波みらいは7人から6人になり、藤川氏は無所属となった。