4安打1失点で完投した鳴門のエース板東

 【鳴門17-1常葉学園菊川】緩急をつけたピッチングに相手のバットが次々と空を切る。真夏のマウンドでクールに投げ切った鳴門のエース板東は五回までノーヒットに抑え、9回を4安打1失点。フルスイングが持ち味の常葉学園菊川打線を手玉に取った。「甘い球は禁物だった。対角線をしっかり攻めたのが良かった」との言葉通り、内角高めの直球と外角低めの変化球がさえわたった。

 チェンジアップでタイミングをずらし、相手の思い通りにバットを振らさなかった。序盤だけで5奪三振。残りは全てフライに打ち取った。捕手の日下も要求通りのピッチングに「しっかりとコースを突けた」と満足そうに板東を見詰めた。

 光ったのはピンチでの投球。積極的に盗塁を狙ってくる走者に対し、長い間合いをとってモーションを盗ませず、強肩の日下の刺殺をお膳立てし盗塁を許したのは1度だけ。右腕は「自由に走らせたらリズムを失うので日下と対策を練っていた」と笑顔を見せた。

 これまでは終盤に打ち込まれることが多かっただけに「やっと最後まで抑えることができた」とほっとした様子。自信をつけ、たくましさを増したエースは花巻東戦に向け「力を出し切れば勝てる」ときっぱり。冷静に熱い投球で猛打のチームを支える。