神山町議会の全議員10人と後藤正和町長が、国への陳情で上京する際に浅草訪問を計画している問題で、樫本雄一議長は22日、「観光と誤解されかねない」とし、庭園訪問に続き浅草行きを取りやめる考えを明らかにした。また町議会は、浅草に訪れる理由を「訪日外国人(インバウンド)の状況視察」としていたが、陳情以外の行き先は、徳島市の旅行代理店に一任していたことが分かった。

 問題が徳島新聞で明らかになった21日以降、町民から疑問の声が上がり、樫本議長が各議員や町幹部と協議し、見直しを決めた。各地域の特産品を集めたアンテナショップへの視察に切り替える方向で検討している。

 上京時の行き先とスケジュールについては、町議会事務局が徳島市の旅行代理店に「陳情を予定しているので、たたき台の旅程表を作ってほしい」と依頼した。具体的な行き先の要望はなく、代理店が場所を決め、議会が追認した。

 樫本議長は「どんな視察候補地があるか分からず、こちらから提案はしなかった」と話した。

 町議会が最初から行き先を決めていないことが明らかになり、町内の60代男性は「浅草に行く理由は後付けだったのでは。そもそも視察先は自分たちで探して決めるべきではないのか」と批判した。

 神山町議会は25、26の両日に上京する。当初の旅程表では、25日は国交省などへの陳情を行い、26日は有名庭園と浅草を見て回ることにしていた。一部議員から批判が上がったため、庭園訪問は取りやめたが、浅草は訪れる予定にしていた。