鮮やかな衣装に身を包み、武者行列で練り歩く子どもたち=三好市西祖谷山村のかずら橋夢舞台

 平家の落人伝説にちなんだ「祖谷平家まつり」が23日、三好市西祖谷山村であり、武者行列や創作劇などが繰り広げられた。

 会場の同市西祖谷山村今久保のかずら橋夢舞台で、同市東祖谷の住民団体・祖谷十八人会が、落人伝説をモチーフとした創作劇「別離二つ」を上演。源平合戦に敗れて落ち延びた平家と幼い安徳天皇らが、山深い祖谷の地で絆を強める様子を情感豊かに表現した。

 同市西祖谷山村吾橋地区に伝わる「加羅宇多姫伝説」に基づく劇も披露され、夫の尊良親王に会うため旅に出た姫が祖谷で命を落とす悲恋の物語を、地域の保存会が熱演した。

 フィナーレの武者行列では、劇の出演者や地元の小中学生ら計67人が鮮やかな衣装に身を包んだ武士、女官、公家などに扮して行進。襖からくりや和太鼓演奏といった伝統芸能もあり、会場を盛り上げた。

 夫婦で訪れた門脇市郎さん(78)=香川県三豊市=は「郷土芸能を満喫できた。舞台演出も凝っていてすごい」と話した。