大量に飛来したアサギマダラ=那賀町中山の道の駅わじき

 那賀町中山の道の駅わじきに、長距離を移動する渡りチョウ「アサギマダラ」の群れが飛来し、訪れた人の話題になっている。同所の花壇を手入れするボランティア団体「那賀川野菊・鷲敷菊保存会」が昨年、アサギマダラが香りを好むフジバカマを植えたところ、大量に姿を見せた。同会では「チョウと花のあふれる名所にしたい」と意気込んでいる。

 アサギマダラは浅葱色の斑紋が特徴で、羽を広げた大きさは10センチほど。春に東北方面へ北上し、秋に沖縄県や台湾に南下する。道の駅管理人の土佐朱美さん(67)によると、11日に初めて50匹ほどが飛来した。多いときで100匹以上がフジバカマの花の周りを飛び交っている。

 保存会は、同町鷲敷地区在住者と出身者計8人でつくり、道の駅の花壇で主に那賀川中流域の固有植物「ナカガワノギク」と「ワジキギク」の保護活動に当たっている。

 多様な植物とチョウが見られる場所にしたいと昨年、第2駐車場の遊歩道沿いに、幅6メートル、奥行き1メートルのフジバカマの花壇を整備した。10月中旬~11月上旬に最大10匹ほどが来たため、今年4月に幅6メートルと同4メートル(奥行きはともに1メートル)の花壇を増設した。

 保存会の福富純一郎さん(68)=同町仁宇=は「今後も花を増やし、利用者が休憩するだけではなく、チョウと花に誘われて周辺を散策したくなるような場所にしたい」と話している。