ポスター制作のため、店主(中央)に取材する四国大の学生=北島町高房

 北島町商工会は町内に点在する飲食、美容など12店舗の魅力をポスターで紹介する「北島迷店街事業」に取り組んでいる。遊び心にあふれるキャッチコピーを添えたユニークなものに仕上げ、12月以降に各店舗で掲示する。町内外で展示会も開く。

 迷店街事業は町全体を商店街に見立て、ポスターで紹介された店を探して迷いながら歩くことで、町内の隠れた魅力を再認識してもらうのが狙い。ポスター制作は、県内のクリエーター集団「徳島アートディレクターズクラブ(TADC)」に依頼した。若い感性を取り入れるため、近くにキャンパスがあり、普段から町内の店舗を利用している四国大の学生4人も加わった。

 6月に参加希望店を募り、応募29店から12店を選んだ。9月からコピーライター新居篤志さん(51)らTADC会員3人と四国大生が各店を取材し、開業時期や店名の由来、セールスポイントなどを店主から聞き取った。

 今後、取材で得たイメージを基に、各店舗ごとにロゴマークを創作。キャッチコピーを添えたポスターを完成させる。取材を受けた同町高房の「ヘアルーム ブル」の板東詩納店長(36)は「他人から見た店のイメージがどんなものか楽しみ」と話す。

 中小企業庁の全国展開支援事業補助金272万円と、県のオンリーワン補助金事業222万円を活用した。

 ポスターはかつて、チラシなどと並んで主要なPR手段だったが、近年はテレビやインターネット広告に押され気味。新居さんは「広告をしないため近隣住民以外には知られていなくとも、魅力的な店は多い。その魅力を、ポスターという昔ながらのメディアで伝えられれば面白い」と話した。