徳島県阿南市の耕作放棄地を農地転用して建設した大規模太陽光発電所(メガソーラー)を巡る贈収賄事件で、元市農業委員が県警に収賄容疑で逮捕されて以降、初めてとなる市農業委員会の会合が25日、市役所で開かれた。萩野敏則会長からは、事件に関して、説明や陳謝はなかった。

 農地転用の許認可などを審議する月1回の農地部定例会があり、委員17人が出席。萩野会長や事務局担当者は事件に言及せず、他の委員も説明を求めなかった。農地転用などに関する案件を審議、承認し、約1時間で終了した。

 萩野会長は閉会後、「言うことはない」と述べ、事務局は「今は捜査の行方を見守っている状態。結論が出た後に委員への説明は必要と考えている」としている。

 農地部長だった容疑者は、9月25日に開かれた前回の定例会で農業委員を辞任している。

 事件を巡っては、100万円の贈賄容疑で逮捕された容疑者が、複数の農業委員宅を訪れ、メガソーラー事業への協力を求めていたことが分かっている。