徳島市南末広町に来春オープンする予定の大型ショッピングセンター「イオンモール徳島」(仮称)の従業員数が千人規模となることが、イオンモール(千葉市)への取材で分かった。このうち8~9割を県内で採用する方針。地元雇用が促進される一方、流通・小売業界では人材確保でも競争が激しくなりそうだ。
イオンモールによると、2千人程度の従業員を抱える他県のモールに比べ、雇用は小規模となる見込み。ただ、専門店の入居が確定していないため流動的な面もある。
イオンモール徳島のうち直営部分で9月に、パート・アルバイト従業員400人の求人を県内で始めた。時給は職種や時間帯によって幅があり、850~1150円。10月から徳島市で説明会を開き、生活に合わせた柔軟な働き方や福利厚生をアピールしている。
ハローワーク徳島によると、イオンモール徳島の求人が出されてから、卸売・小売業の有効求人倍率が上昇傾向となっている。担当者は「今後はモールに入居する専門店の求人が活発化することが予想され、人手不足感が強まるのではないか」とみている。