イチゴの苗を植え付ける三好高生。12月の収穫と販売を目指す=東みよし町の同校敷地農場

 三好高校(三好市)の生徒が、東みよし町昼間の平野部にある学校農場で、同町特産のイチゴの栽培に乗り出した。高地で涼しい気候を生かして栽培されている「夏秋イチゴ」を平野部で育てることができるように工夫し、一年を通じて収穫できる体制づくりを目指す。

 生徒は2015年10月、まずは一般的な時期に収穫する「紅ほっぺ」「さちのか」「女峰(にょほう)」の3品種の栽培に着手。計約300株を育て、翌春に収穫できた約45キロを教員に販売した。

 2シーズン目の今年は収量を3倍近くの約120キロに伸ばす目標を立てており、今月中旬には野菜専攻班の2、3年生6人が農場の温室とハウスに「紅ほっぺ」「さちのか」の計約600株を植えた。12月末から来年5月まで収穫し、校内の販売所などで売り出す予定だ。

 東みよし町では、標高約900メートルの水の丸地区で6~11月に収穫する「夏秋イチゴ」が全国的に知られる。生徒は今年5月、夏秋イチゴとして作られる品種「サマールビー」と「サマーアミーゴ」の試験栽培も始め、100株を育てた。

 低い気温や長い日照時間が、花や実を付けやすくする条件。生徒は、平野部の農場で高冷地並みの栽培環境をつくろうと、扇風機や日よけシート、LEDを用いた電照設備を用いるなどの工夫を凝らした。

 この結果、一般的な品種の収穫が終わった後の6~8月に約5キロを収穫できたが、収量は多くなかった上、品質も今ひとつだった。

 生徒は来年の栽培に向け、霧を苗に吹き付けて気化熱で温度を下げる手法を取り入れるなど、栽培方法の改良を検討している。8月には水の丸苺(いちご)生産組合の遠藤弘行組合長が管理するハウスを訪れて、栽培のこつを学んだ。

 3年の西川千尋さん(17)は「うまくできるか分からないが、買って良かったと思ってもらえるイチゴ作りを目指す」と話している。