高校野球の第71回秋季四国地区大会は27日、香川県のレクザムスタジアムとレクザムボールパーク(BP)丸亀で開幕し、1回戦4試合が行われた。徳島県3位の富岡西は8―7で高知(高知県2位)に競り勝ち、徳島県2位の徳島商は延長十一回の末、英明(香川県3位)を6―4で下し、それぞれ準々決勝へ進んだ。県勢2校がそろって1回戦で勝利したのは2014年以来、4年ぶり。明徳義塾(高知県3位)は2―0で聖カタリナ学園(愛媛県2位)に完封勝ち、松山聖陵(愛媛県3位)は11―3で志度(香川県2位)に七回コールド勝ちした。大会第2日の28日は、徳島県1位の川島など各県1位のシード4校が登場し、両球場で準々決勝4試合を行う。
 

 九回同点延長戦制す 徳島商

徳島商対英明 延長11回、徳島商無死三塁、村田が勝ち越しの中越え二塁打を放つ=丸亀市のレクザムBP丸亀

 延長十一回。徳島商の先発村田が最後の打者を129キロの直球で三振に抑えると、右手で小さくガッツポーズをつくった。「限界に近い状態だったけど、最後まで投げ切ることができた」。打線の援護を信じて投げ抜いたマウンドで、とびきりの笑顔を見せた。

 打線は大会屈指の右腕黒河の緩急に苦しみ、前半は凡打の山を築いた。五回を終えて3点ビハインド。それでもベンチに焦りはなかった。5番の西森が「全員が塁に出ようと食らいついた」と話すように、大振りを避けてセンター返しを徹底。さらにボール球をしっかりと見極め、相手の失投や消耗を待った。

 四回以降は変化球の曲がり始めを捉えるため打席の位置を投手寄りにする作戦がはまった。六回にこの試合初の連打で2点を返し勢いづくと、1点を勝ち越された九回には2死から追い付く粘りで終盤勝負に持ち込んだ。

 そして、延長十一回には無死三塁から村田が自らのバットで決勝打となる二塁打。投打で大車輪の活躍を見せた勝利の立役者は「しっかりと守って打ち勝つことができた」と胸を張った。

 6年ぶりとなる四国大会勝利に気を良くするナインたち。次は高知商との伝統校同士の一戦となるが、西村主将は「相手が格上。意識せず戦う」と気負いはない。その上で「やるべきことをしっかりして結果が出ればラッキー」。挑戦者として勝利をつかみに行く。

 

 ここ一番で成果発揮 富岡西

富岡西対高知 8回、富岡西1死二、三塁、安藤がスクイズを決め8―7と勝ち越す=高松市のレクザムスタジアム

 九回裏、富岡西の右腕浮橋が投じた162球目。打者のバットが空を切り、この試合10個目の奪三振で11年ぶりとなる秋の四国大会での白星をもぎ取った。

 富岡西は堅い守りで流れを引き寄せた。同点で迎えた四回、浮橋が先頭打者に二塁打を許した。このピンチを救ったのが女房役の中西。次打者の初球に走者のリードが大きかったのを見逃さず、素早く二塁へ送球。挟殺に仕留め、勝ち越しを許さなかった。「何度も練習してきたプレー。流れを変えられた」と中西。終盤の失点で勝利を逃した昨秋、今夏の県大会準決勝の反省から「守り勝つ」チームづくりに取り組んできた成果をここ一番で発揮した。

 ピンチの直後に挙げた4得点の口火を切ったのが7番粟田の二塁打。県秋季大会の3位決定戦で先発を外れた粟田は「四国大会に出たら思い切ってやろう」と、攻守に気迫あふれるプレーでエースをもり立てた。

 2度追い付かれながらも冷静さを失わなかった富岡西ナイン。八回に値千金の決勝スクイズを決めた安藤は「チームプレーに徹するだけだった」と平常心を強調。選抜出場の高知を退けた勢いそのままに、準々決勝では愛媛王者の帝京第五に挑む。

 

 27日の試合

 第1試合 富岡西✕高知(10時00分)    
レクザムスタジアム(1回戦)
 
高 知
富岡西
 

 

 第1試合 聖カタリナ学園✕明徳義塾(10時00分)    
レクザムボールパーク丸亀(1回戦)
 
聖カタリナ
明徳義塾
 

 

 第2試合 徳島商業✕英明(12時30分)    
レクザムボールパーク丸亀(1回戦)
  10 11
徳島商
英 明
       (延長十一回)

 

 第2試合 志度✕松山聖陵(12時50分)    
レクザムスタジアム(1回戦)
 
松山聖陵     11
志  度    
        (七回コールドゲーム)