ヨーロッパの国々の影響を受けつつ独自の文化を形成したベルギーの美術作品を紹介する特別展「ベルギー近代美術の精華展」(徳島新聞社など主催)が26日、徳島市の県立近代美術館で始まった。19世紀半ばから20世紀前半までのベルギー美術の変遷を見ることができる。12月11日まで。
姫路市立美術館を中心に国内5美術館に所蔵されている絵画や版画、彫刻計73点を集めた。レアリスムから印象派、象徴派、表現主義、シュールレアリスムに至る各時代の作品が並ぶ。
中でも、叙事詩をテーマにしたジャン・デルヴィルの「レテ河の水を飲むダンテ」など象徴派の幻想的で華やかな作品や、ワシの頭がある石碑を描いたルネ・マグリットの「青春の泉」といったシュールレアリスムの個性豊かな作品が目を引いている。
日本とベルギーの国交樹立150周年を記念して企画された。午前9時半から午後5時までで、月曜休館。入場料は大人800円、高校・大学生600円、小中学生400円。11月20日には姫路市立美術館の学芸員による展示解説がある。