耐震診断が未実施であることが分かった里浦小学校のコンピューター室=鳴門市里浦町

 海陽町の宍喰中学校で新耐震基準の施行(1981年)前に建てられた小規模な建物が耐震診断されずに授業で使われていた問題で、徳島県内の他の6市町の計25小中学校にある44施設についても診断が行われていないことが26日、徳島新聞のまとめで分かった。このうち、授業に使われている里浦小学校(鳴門市里浦町)のコンピューター室をはじめ、児童生徒が使う施設は20小中学校に30施設あった。各市町は、国が耐震改修状況調査の対象となる建物について「非木造の2階以上または200平方メートルを超える」とする指針を示していたため、これより小規模な建物は診断をしていなかった。

 内訳は、鳴門市が1校の2施設(うち児童生徒が利用するのは1施設)、小松島市が2校の2施設(なし)、阿南市が13校の20施設(全て)、那賀町が4校の5施設(2校2施設)、松茂町が1校の4施設(なし)、板野町が4校の11施設(4校7施設)。

 鳴門市は、里浦小で3~6年生が週1回程度授業で使うコンピューター室(76年建設、鉄筋コンクリート平屋187平方メートル)の診断をしていない。市によると、2013年に耐震改修促進法が改正され、全ての建築物に対し耐震診断の努力規定が盛り込まれた。市は「非構造部材の耐震化も含めて優先順位を付けて対処していく」としている。

 阿南市は、中野島、宝田、大野、長生、見能林、桑野、吉井、椿、椿泊、今津、岩脇の11小学校と、伊島、羽ノ浦の2中学校でプールのトイレや更衣室、体育倉庫が未実施だった。市教委は「子どもたちが長時間利用する施設でないため、診断はしていない。費用面を考えながら建て替えを含めて検討している」とする。

 このほか、児童生徒が使う施設では、那賀町で上那賀中の部活動の部室と木頭小のプールのトイレ、板野町で板野東、板野西、板野南の3小学校のトイレ、体育倉庫と板野中の部室、グラウンド脇のベンチが診断をしていなかった。