東京での陳情から帰県後、取材拒否について謝罪する後藤町長=26日午後5時半すぎ、徳島阿波おどり空港

 神山町の後藤正和町長と町議が国への陳情に合わせて観光地訪問を計画していたことを報じた徳島新聞の記事を巡り、町長が担当支局記者の取材を拒否するよう全町職員に指示した問題で、後藤町長は26日、東京での陳情から帰県後、「もう少し慎重な判断があってしかるべきだった。深くおわび申し上げたい」と謝罪した。

 後藤町長は午後5時、徳島阿波おどり空港で記者会見した。町長は取材拒否について「独断で行った」とした上で「住民の知る権利や報道の自由を一部侵害する状態にあった。(住民に)失礼なことをした」と述べた。

 ただ、浅草訪問については「観光ではなく視察」と強調し、従来通りの見解を示した。徳島新聞の記者が、陳情後の旅程表は旅行会社が独自に作成したことや、町長と町議が2015年に陳情で上京した際にも浅草に訪れていたことを指摘すると、「(旅行会社に任せたことは)好ましくない」などと口を濁した。

 また、樫本雄一議長も空港で記者団の取材に応じ、「次回からは観光と誤解されるような視察は避けるよう改める」と話した。後藤町長の取材拒否には「一般論で言えば、確かに極端な対応だったと思う」と述べた。

 町長と町議は25、26両日、国への陳情のほか東京消防庁の防災館などを視察した。当初は町議全10人が参加する予定だったが、西崎哲夫議員は左足を痛め、同行しなかった。

 後藤町長は陳情に関する徳島新聞の報道があった21日、取材拒否を全職員に指示。取材拒否が報じられた26日午前、指示を撤回した。