共産党徳島県委員会は27日、次期衆院選の公認候補として徳島1区に党県委員の新人、山本千代子氏(67)=徳島市中島田町1=を、徳島2区に党徳島地区委員長の新人、久保孝之氏(53)=阿南市羽ノ浦町岩脇=をそれぞれ擁立すると発表した。国政選挙への出馬は山本氏が2005年以来で3度目、久保氏が14年以来で5度目となる。
両氏は県庁で会見し、山本氏は「国民の声とかけ離れた政治がまかり通っている。若い人も働く人も高齢者も安心して暮らせる社会にしたい」と述べた。久保氏は「『安全保障関連法の強行はひどい。憲法を守ってほしい』という声をよく聞く。暴走する安倍政治をストップさせたい」と決意を語った。
両氏とも▽安保関連法の廃止▽原発再稼働反対と伊方原発の停止▽環太平洋連携協定(TPP)の批准反対▽沖縄米軍基地の辺野古移設反対-などを訴える。
会見に同席した上村秀明県委員長は、野党共闘への候補者一本化について「政党間の協議は中央が行う。今夏の参院選のように一方的に候補者を下ろすのではなく、相互支援が本来の在り方だ」と語り、中央委の決定を待つ意向を示した。
山本、久保両氏は比例との重複立候補はしない。
徳島1区には自民党現職の後藤田正純氏(47)と民進党元職の仁木博文氏(50)、2区には自民党現職の山口俊一氏(66)が出馬を予定している。