子どもたちに芸術に親しんでもらおうと開かれている「こども鑑賞クラブ」=徳島市の県立近代美術館

 子どもたちに芸術に親しんでもらおうと、徳島市の県立近代美術館が2004年から開いている「こども鑑賞クラブ」が100回を超えた。簡単なゲームやクイズを取り入れた鑑賞プログラムが人気で、参加者は保護者を含めて2千人を上回る。美術館は「感性や表現力を磨き、豊かな想像力を育む場になれば」と、参加を呼び掛けている。

 クラブは04年6月にスタート。小学生以下を対象に年8回程度、美術館の展覧会期間中の土曜日に開いている。

 作品の次の場面を想像して絵を描いたり、彫刻の人物と同じポーズを取って気持ちを考えてもらったりと、子どもの興味を引く内容になっている。

 15日にあった102回目のクラブでは、大阪府出身の版画家・泉茂さんの遺作展(16日に終了)を鑑賞。竹内利夫上席学芸員が、参加した子ども7人に「作品の中に、いろんなものが隠れているよ。探してみて」と声を掛けた。

 泉さんは花や楽器、コンパスなどを擬人化した作品で知られている。子どもたちは美術館が用意した鳥、帽子、リンゴなどのカードを選び、同じものが描かれている作品を探すゲームを楽しんだ。

 泉さんが制作に使った、さまざまな曲線が描ける「雲形定規」だけで絵を描く体験もあり、論田小2年の武市裕吾君(8)は「曲線を引くのが難しかったけど、楽しかった」と笑顔で話した。

 クラブの課題は、高学年の参加が少ないこと。竹内上席学芸員は「高学年と低学年に分け、きめ細かく作品の紹介ができれば。美術館外での出前プログラムなど、芸術の魅力を広く発信する方法も考えたい」と話している。

 次回は11月26日午後2時から。事前申し込み不要。児童は無料だが、同伴の保護者は入館料が必要。問い合わせは近代美術館<電088(668)1088>。