三好市山城町の「妖怪の里」を散策しながら新たな妖怪を考えてもらう「大歩危妖怪採集」が29日に開かれる。県西部の観光事業を進める「にし阿波~剣山・吉野川観光圏協議会」が、自然の魅力に触れてもらうと共に地域の活性化につなげようと企画。滞在型体験プログラムとして商品化を目指している。
妖怪の里には、伝承に基づいて地元の住民団体「四国の秘境 山城・大歩危妖怪村」が制作した妖怪モニュメントが点在し、観光スポットになっている。当日イベントは妖怪が出そうな雰囲気が最も漂う藤川谷川沿いに約4キロを歩き、コケに覆われた岩や巨木などの風景から創造力を膨らませてもらう。
考案した妖怪は紙に書き、30日に同市山城町上名の道の駅大歩危である同駅の開設20周年感謝祭で展示する
妖怪研究家で筑波大芸術系助教の市川寛也さん(29)が参加者に助言するガイドを務める。市川さんは「近い将来、地域を代表するような妖怪をつくり出してほしい」と話している。
小学校高学年以上が対象で定員20人。料金500円(道の駅大歩危にある妖怪屋敷・石の博物館の入館料、握り飯、茶、保険料込み)。午前10時半に妖怪屋敷を見学してから出発する。
開設20周年感謝祭では、三好市民は妖怪屋敷・石の博物館への入場が無料になる。美馬市特産の薬味・みまからを使った「熱々&激辛うどんの早食い大会」や阿波踊り、餅投げなどが行われる。
問い合わせは道の駅大歩危<電0883(84)1489>。