ライフル射撃の全日本選手権ライフル種目が26日、埼玉県の長瀞総合射撃場で開幕し、男子ライフル3姿勢で山下敏和(小松島市出身、自衛隊)が451・1点で1位タイで並び、シュートオフの末に優勝を逃し2位となった。全日本選抜大会の女子エアライフル立射では堀之内愛(小松島西高勝浦)が、182・7点で5位に入った。

 苦手の膝射でペースつかむ 山下

 男子ライフル射撃3姿勢で準優勝した山下=写真=は「東京(五輪)を目指す上でいいステップになる」とはにかんだ。

 最初の膝射でペースをつかんだ。世界水準の得点を重ねながら伏射、立射を終えて首位に並ぶ。最後は同点同士によるシュートオフで競り負けたが、苦手だった膝射が上々の出来だったことで「世界と戦える自信になった」と話す。

 リオデジャネイロ五輪出場後は「1年ぐらいモチベーションを落としていた」と明かす。結果が残せず、9月の世界選手権(韓国)は上位8人による決勝進出も逃した。

 それでも本格的に海外試合をこなすうち、徐々に「戦闘モード」に。来月はハンガリーで合宿を予定する。「2019年は勝負の一年。準優勝を飛躍のきっかけにしたい」と力強く語った。