J2リーグ8位の徳島ヴォルティスは28日午後2時から、鳴門ポカリスエットスタジアムで7位の横浜FCと対戦する。7位との勝ち点差は10に開き、昇格プレーオフ(PO)進出は厳しい状況だが、前節東京V戦はシュート数で上回るなど復調の兆しも見えた。6試合ぶりの勝利を目指し、最後まで戦う姿勢を貫きたい。
東京Vに敗れ4連敗し、今週の練習でロドリゲス監督は、トレーニング自体よりも選手の精神面を重視した。「戦う気持ちを残り試合も反映できるようにしなければいけない」。PO圏が遠のき、目標を見失いかねないイレブンに「下を向くな」と鼓舞する。
当面の課題は試合開始直後やロスタイムでの失点をどう防ぐか。また、セットプレーの練習では一部を非公開にして動き方やタイミングなどを入念に確認した。
残り4試合と少なくなっても選手の起用に変更はなさそうだ。「出番が少なかった選手に機会を与えるのではなく、出場のチャンスをつかみ取った選手を使う」と指揮官は強調した。戦力になるか試すのではなく、いま戦力として貢献できる選手を選び、今季最後まで勝利にこだわる姿勢だ。
東京V戦で岐阜戦以来のゴールを決めたバラルは練習でも精度の高いシュートを放った。次戦に向け「ベストを尽くして得点を重ね、勝利につなげたい」と意気盛ん。小西も「ゴールに直結するプレーを心掛けたい」と闘志を燃やす。
選手にとってもチームにとっても大事な残り4試合で、どんな戦いを見せるか、注目しよう。