今夏の徳島市の阿波踊りを主催した阿波おどり実行委員会の諮問機関「阿波おどり運営協議会」の会議が26日、市役所であった。約2900万円の赤字になるとの見通しを示した実行委事務局の市に対し、委員からは来年の運営体制や収支の詳細に関する質問が相次いだ。

 委員約20人が出席。NHK徳島放送局の安原裕人局長は「阿波踊りの評判を落とし、大赤字となった。上場企業なら役員が責任を問われる」と指摘し、実行委メンバーを変更するよう迫った。青木英樹観光課長は「運営体制も含め、有識者会議で検証してもらっている」と述べた。

 県阿波踊り協会の岡秀昭副会長は、昨夏まで南内町演舞場で行われた阿波おどり振興協会の「総踊り」について、チケット販売が低迷する市役所前演舞場の2部(前後半制の後半)で実施するよう提案した。

 県旅館ホテル生活衛生同業組合の森浦源泰理事長は、実行委から有名連に支払われた出演料について質問。青木課長は「有料演舞場と選抜阿波おどり、前夜祭を合わせて前年度と同じ約1400万円を払った」などと答えた。