日本文化を紹介するイベントで観客と一緒に踊る美湖連=7月30日、米シカゴのアンダーソン・ジャパニーズ・ガーデン(長野さん提供)

 徳島市出身で米中西部イリノイ州シカゴ在住のフリーライター長野尚子(しょうこ)さん(53)が、現地で阿波踊りの普及に取り組んでいる。約1年前に発足した連を率い、地元のイベントなどで乱舞を披露。踊りを通じた国際交流を目標に掲げ「いつかは本場の徳島に踊り込みたい」と夢を膨らませている。

 長野さんは城北高校を卒業後、県外の大学に進学。いったん就職したものの2001年に仕事を辞めて米カリフォルニア州に留学した。そこで知り合ったドイツ人と結婚し、夫の転勤に伴って07年からシカゴで暮らしている。

 阿波踊りを始めたきっかけは、15年7月にイリノイ州アーリントンハイツで開かれた日本文化を紹介するイベントでシカゴ在住の日本人や外国人が阿波踊りを披露したこと。楽しさを知った外国人らから「続けたい」と声が上がり、連が結成された。

 地元の五大湖にちなんで名付けられた「美湖(みこ)連」は日本人、米国人、カンボジア人ら20~60代の15人。大学連で踊っていた長野さんは初心者を指導する傍ら、東京・高円寺の阿波踊り経験者の日本人に教わりながら改めて腕を磨いた。

 今年3月、多忙な初代連長から連を託され2代目連長に就いた。徳島市の業者に発注して衣装をそろえ、大学やスーパーのイベントで乱舞を繰り広げている。今後は子ども向け踊り教室の開催も計画している。

 年1回程度は徳島に戻るという長野さん。「帰郷したときに徳島の連で教わったり、徳島の連が米国公演を行ったときに交流したりして技術を向上させたい。北米にある他の連とも連携し、踊りを広めたい」と意気込んでいる。